社会福祉法人みおつくし福祉会 弘済みらい園 弘済のぞみ園

日記

弘済 みらい園・のぞみ園の日常を綴ります。

暮らしに役立つ子育てスキル⑤

2025年05月28日(水曜日)

「関心を向ける」

赤ちゃんは自分では何もできないので、親から全面的にお世話をされます。だんだん成長して自分でできることが増えます。反抗期が来て、「うるさい」「別に」「ほっといて」と親を遠ざけるような言葉が出たり、行動が出てきたりします。

これは、「お父さん、お母さん。自分が考えたように行動させてください。困ったら『助けて』と言いますから、それまで好きなようにやらせてください」という子どもの意見表明です。つまり、親離れ、子離れの時期なのです。この時期に、もし、過干渉となって親が子どもの手となり足となって、子ども代わりに何でもやってしまうと、子どもは親の顔色を伺ってばかりいたり、意欲に乏しくなったり、新しい環境を怖がったりしてしまいがちになってしまいます。

 

では、そのようにならない為にも、一例を説明します。

思春期に差し掛かった子などは、褒

められても嫌がったり、行動を増やしてほしいから褒めたのにどんどんしなくなっていったりしますよね。「褒める」には、上位の人間が下位の人間を認めて、よしよしと頭をなでるニュアンスが隠れているのです。そのため、思春期に差し掛かり親離れしようと奮闘する子にとっては、褒められることも嫌になるのでしょう。

 

では、どうしたら良いかと言うと、「褒める」よりも「関心」を向けましょう。例えば、子どもにとって、自分が作ったレポートを「よくできたね。この部分がお母さんの大好きなところよ。ここも好きだけど、○○をしたらもっとよくなるんじゃない?」とお母さんが言うとします。これは、褒めているようで親の意見を押し付けていて過干渉になっています。そうではなく、「どうやって調べたん?」と制作過程に親が関心をもって子どもと会話をすることで、子どもにとっては認められたと感じることができます。

ほかにも、子どもがケーキ作りをしているときに「そのデコレーションすごいかわいいやん。どうやって調べたん?」や、「すごい~」と作るまでの過程に関心を向けます。

ケーキ2

以上、全5回でした!読んでいただきありがとうございました!

小野・中西

 

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